弁護士の紀藤正樹氏が19日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、同日未明に98歳で亡くなった読売新聞の渡辺恒雄主筆(98)をしのんだ。
紀藤氏は「驚きました」とまず一言つぶやくと「読売新聞を日本1の購買数の新聞に押し上げた立役者でありメディア界の巨星であったことは間違いありません。次の読売新聞がどう変わっていくのか要注目です」と記し「合掌」と締めくくった。
渡辺氏は1926年(大15)5月30日生まれ、東京都出身。東大文学部哲学科を卒業後、50年に読売新聞社入社した。ワシントン支局長、政治部長、論説委員長などを務め、87年6月に副社長兼主筆、91年5月、読売新聞社代表取締役社長に就任した。
巨人軍の実質トップにもなり、92年秋には長嶋茂雄監督の再登板を決断。プロ球界にも大きな影響力を持ち、93年のドラフトから導入された逆指名枠の創設や、FA制度整備を進めた。96年12月には巨人オーナーに就任。名実ともに球界のリーダーになるなど、政財界から文化、スポーツ界まで幅広い人脈と影響力を持った。