読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏の死去は、韓国でも大きく報じられた。
最大総合紙の朝鮮日報は「日本の最後の怪物、渡辺読売主筆死亡」の見出しで「読売1000万部神話の主役…98歳で死去直前まで社説原稿チェック」と報じた。
通信社の聯合ニュースとテレビ局のSBSは「政治家の靖国神社参拝を批判した渡辺読売グループ代表死去」と伝えた。
各メディアは渡辺氏の生い立ちから発言、実績などを詳しく伝えた。朝鮮日報は「プロ野球球団の読売ジャイアンツのオーナーとして、日本のスポーツ界の発展にも大きな影響力を及ぼした。08年には日本政府から最高勲章である旭日大綬章を受勲した」とも報じた。
渡辺氏は自身が戦争体験者でもあることから、靖国神社が東京裁判でA級戦犯とされた東条英機元首相らを合祀(ごうし)したことを批判し、首相の参拝に強く反対したことでも知られた。