加藤勝信財務大臣が19日、X(旧ツイッター)を更新。同日、98歳で亡くなった読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄さんを追悼した。
加藤氏は「読売新聞の渡辺恒雄主筆のご逝去に、心よりお悔み申し上げます。日本新聞協会会長などの要職を歴任し、新聞業界の発展に尽力されたほか、終生一記者として、洞察力に優れた歯に衣着せぬ発言で、日本の言論界をリードされてこられました」とし「私自身、何度かお会いする機会に恵まれ、主筆のお部屋にお招きいただいた際にはご著書を頂戴するなど、様々な場面で政治に関するご指導をいただいておりました」と渡辺さんとの思い出を回顧した。
「生前のご厚誼に改めて感謝申し上げるとともに、衷心より哀悼の意を表します」と渡辺さんをしのんだ。
読売新聞政治部記者出身の渡辺さんは、政界に大きな影響力を持つことで知られた。2007年に、自民党の福田康夫首相と、当時、民主党代表だった小沢氏との間で浮上した「大連立」構想の際には、「仕掛け人」の1人といわれたこともあった。
渡辺さんは19日午前2時、肺炎のため東京都内の病院で死去した。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主は長男睦(むつみ)さん。後日、お別れの会が開かれる予定。