「106億円を熔かした男」こと、大王製紙の社長と会長を務め、カジノに自社の資金をつぎ込んで実刑判決を受けた井川意高(もとたか)氏(60)が20日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。ホストクラブをめぐるいわゆる「色恋営業」を禁止する風営法の改正案が提出される件について、私見をつづった。
井川氏は、ホストクラブで女性客が恋愛感情に付け込まれるなどして高額な飲食料金を請求される「色恋営業」について、警察庁が禁止する方針を固めたことなどを報じる、NHKの記事を添付。同記事では来年の通常国会に、これらを盛り込んだ風営法改正案が提出されるなどと伝えている。
井川氏はこれをうけ「おい!じゃあ キャバクラは どうなんだよ」と言及。「それをおいておいても 内心の自由と密接に絡むから 憲法違反の疑いがある」などと述べた。
この投稿に対し「これは運用的にも難しい気がする」「これまた基準がグレーになりそうな法案になりそうだ」「男から女への行為だけ禁止?そんな事可能なことなのか?」「枕営業はどうなんだろう?」などとさまざまな反響の声が寄せられている。
井川氏は大王製紙の創業家に生まれ、筑波大付属駒場中高から東大法学部に進み、大王製紙に入社。42歳で5代目社長に就任も会長時代の10~11年、カジノでの使用目的で子会社7社から総額106億8000万円を借り入れていた事実が発覚。会社法違反(特別背任)の容疑で逮捕され、12年に懲役4年の実刑判決により、16年12月まで服役した。
出所後に書いた著書「熔ける 大王製紙会長 井川意高の懺悔録」がベストセラーになり、現在は自身のYouTubeチャンネルでも活動している。Xでは最近、自身がカジノにのめり込んだ「全盛期」の収支を再計算し、「約2兆円が負けた総額」と報告している。