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キャプテン渡辺「テレビサイズじゃできないネタ」25日に単独ライブ「漫談スタイル3」/連載1

日刊スポーツ 2024年12月22日 13時44分

お笑い芸人のキャプテン渡辺(49)が、25日に東京・杉並公会堂で単独ライブ「漫談スタイル3」(午後7時30分)を開催する。R-1ぐらんぷりで11、12年と2年連続で決勝進出。テレビ東京系「ウイニング競馬」でもおなじみのピン芸人に話を聞いた。【小谷野俊哉】

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ギャンブルにはまったクズのあるあるネタで笑いとって、これまで数々の賞レースに参加してきた。

「R-1は、あまりもうもう意識してません。賞レース用のネタ作りは本当に大変。テレビにマッチするように短い間でウケを取らないと。長くしゃべって、どこかでドカンと来たりする作り方はできない。そういう意味では、笑いを追求するよりも競技に近いです」

単独ライブでは、自由にやる。

「本当に好きなことをやります。毎年の決めごとですけど、テレビでできないネタとかね。でないと、やる意味がない。別に放送禁止用語を言うというわけじゃないですよ。とにかくテレビサイズで物事を考えがちなんですよ。芸人も単独ライブをやる時は、まずそれは考えない。とにかく自分のやりたいことをやるんです。これがテレビにはまるとか、はまらないとかは一切考えないで。そうすると自分なりの色が出せるし、ここじゃないと見られないものに仕上がる。10分間で、2つぐらいしか笑いどころがないとかね、そういうようなこともやりたいです」

近年開催してこなかった単独ライブを、22年に復活させた。

「単独はあまりにもしんどかったし。なんて言うんですかね、“単独芸人”でもなかったので、ただやってなかっただけなんですけど。ハリウッドザコシショウにね、22年に『今は競馬の仕事しかないかもしれないけど、その単独ライブで言った1つのちょっとしたネタでも競馬番組で言って、それで話題になったら、それでええやんか』みたいなこと言われてね。確かに人の単独ライブとか行くとね、やりたくなるんですよ」

24年だからと、こだわった時事ネタはいらない。

「千原兄弟のジュニアさんと(時事漫才の第一人者の)爆笑問題が、なんかの番組で共演してたんですよ。あそこは同期か、ちょっとだけ爆笑さんが上くらいで古いんですよ。そこでジュニアさんが『時事ネタじゃない爆笑問題の新ネタを見たい』ってなことを言ったんです。そういうことですね。ただ僕は別にそんなもう、こんなもんでも、なんでもないわ、みたいな感じでやりますけどね」

多くのクズ芸人がいるが、その走り。だが、ルックスがカッコ良すぎる。

「僕も、大分年を取ってきて、いつまでもクズだなんだは言いたくないですけどね。いつまでクズで売ってんの? という感じ。今はテレビ東京の『ウイニング競馬』に出してもらってるんですけど、そこで一応コーナーがあるんですよ。クーズ劇場って。49にもなってなんかクズでおなじみでとか寒くないですかね」

ギャンブルにハマって、借金を作ったこともあった。

「ギャンブルは、今はほとんど競馬しかやってないですね。パチンコとかを全くやらなくなっちゃった。時間取るし、疲れるし、釘も渋いし。もう競馬で仕事になってるから。パチンコが一番早いですね。麻雀はちょっと後かな。ああ、でも一番早かったのは競輪なんですよ。うちの家系でギャンブルが僕だけなんですけど。静岡で、なんか競輪場がすごい近かった。今はほとんどやってないですね。人生自体がギャンブルで来てますけど(笑い)」

(続く)

◆キャプテン渡辺(わたなべ)1975年(昭50)10月20日、静岡市生まれ。高校卒業後、プロレス団体のUWFインターナショナル入団。その後、タレント養成の専門学校を経て芸人に。01年にトリオ「バカラ」結成も04年に脱退。06年に出戻って「キラッキラーズ」に改名も10年に解散してピン芸人。11、12年にR-1ぐらんぷり決勝進出。182センチ。血液型A。

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