国民民主党が主張する「年収103万円の壁」の178万円への引き上げをめぐり、玉木雄一郎代表(役職停止中)や、榛葉賀津也幹事長から番組で放送した内容に苦言を呈されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)は、24日に続いて25日の放送でもこの話題には触れなかった。
「モーニングショー」では23日の放送で「103万円の壁」引き上げについて、パネル企画で特集。政治ジャーナリスト田崎史郎氏が解説で登場し、「103万円の壁」引き上げについて議論した。178万円引き上げを主張する国民民主が12月17日の自民、公明との3党協議で、与党が前回協議と同じ123万円を提案したことから席を立ったことについて、田崎氏は「勇み足」「自民は当日、123万円より上で譲歩の余地があった」とコメント。20日に3党の幹事長会談で協議の継続が確認されたが、この幹事長会談のセットをめぐっても「表では自民党が国民民主党に呼びかけた形になってますけども、与党関係者に聞きますと、あくまで国民民主党側から泣きが入って、自民党が国民民主党が振り上げた拳の落としどころをつくってあげた」などと指摘した。
玉木氏は23日の放送後、自身のX(旧ツイッター)に「有権者の皆さんが自公過半数割れを選択した新しい政治状況の下で、『税金を使う側』だけではなく、これまで政治に反映されにくかった『税金を払う側』の立場を少しでも政策に取り入れようと努力しているだけです」と投稿。また、番組内での発言を念頭に「国民民主党が『協議再開を与党に泣きついた』とか『財務省から出てきた財源の試算にあわてている』などと一方的に報じるのはバランスを欠いていると思いますし、悪質な印象操作だと感じます」と私見を記し、「せめて違う意見を反論できるコメンテーターか、私でもいいので番組に呼んでいただけないでしょうか」と呼びかけていた。
榛葉氏も同日、玉木氏の投稿を引用し「あまりにも酷い報道。呆れました…」とつづっている。