浪速の年末風物詩、干支(えと)の引き継ぎ式が27日、大阪市浪速区の通天閣で行われ、大阪府の吉村洋文知事が出席し、干支にちなむダジャレを盛り込んだ口上を披露した。
今年の「辰(たつ)」と来年の「巳(み)」にちなんでタツノオトシゴとヘビが対面後、通天閣観光の西上雅章会長が辰(たつ)年を振り返り、「熱戦が繰り広げられたパリオリンピック・パラリンピック! 筋骨龍龍(筋骨隆々)とした肉体を酷使し、どっしり立ち向かう一竜(一流)選手の姿に日本中が元気づけられました」と口上を述べた。
吉村知事は「来年こそは大蛇んぷ(大ジャンプ)を見せましょう! なんせ来年は大阪・関西万博! 世界中が注目するヘビー級イベントです! 1070年の大阪万博のような、長蛇の列ができちゃうくらいの千客万来になりますように!」と大成功を祈願した。
「辰」は鹿児島県の観光養殖場から運ばれたタツノオトシゴ4匹(体長約10センチ)。
「巳」は大阪市のペットショップからやってきた「コーンスネーク」(生後8カ月、体長約35センチ)。おとなしい性格でオレンジ色が特徴という。
少し照れながら口上を披露した吉村知事は「久しぶりに恥ずかしかった」と振り返り、「来年は万博イヤー。大阪の元気とすばらしさを発信していきたい」と意気込んだ。