NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜午後8時)第1話が5日、放送された。池波正太郎氏の代表作「鬼平犯科帳」の主人公、長谷川平蔵宣以(のぶため)が登場した。
長谷川平蔵宣以は中村隼人が演じた。「あの女とやりたいんだよ!」と女郎小屋で声を張り上げるシーンが登場する。ナレーションを務める綾瀬はるかが「念のため、この男、のちの鬼平にございます」と補足した。
X(旧ツイッター)では鬼平の登場に対し「のちの鬼平なの?ボンボンから成長するのか」「若い頃の鬼平!?」「性欲ギンギンの鬼平か…」などと書き込まれていた。
主演俳優の横浜流星(28)は、1700年代に“江戸のメディア王”として名をはせた蔦屋重三郎を演じ、半生を伝える。
大河ドラマ第64作目で、脚本は13年連続テレビ小説「ごちそうさん」や17年大河ドラマ「おんな城主 直虎」などを手がけた森下佳子が担う。語りは、蔦重らを見守る吉原の九郎助稲荷(くろすけいなり)として綾瀬はるかが担当する。
◆第1回あらすじ「ありがた山の寒がらす」
明和の大火から1年半、蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)は、茶屋で働く傍ら貸本業を営んでいた。ある日、幼なじみの花魁(おいらん)・花の井(小芝風花)から、朝顔(愛希れいか)に届けものを託される。しかし蔦重が、浄念河岸の二文字屋を訪れると、ひどく衰弱した朝顔の姿があった…。吉原の場末である河岸見世の女郎たちの酷い惨状をみて、思い悩む蔦重。そんな中、吉原で付け火の事件が起き、騒然となる…。