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いぎなり東北産が涙 念願の日本武道館公演開催がサプライズ発表/パシフィコ横浜ライブレポート

日刊スポーツ 2025年1月11日 7時0分

<いぎなり東北産 日本武道館への道>

本日の「いぎなり東北産日本武道館への道」は特別編として昨年12月29日にパシフィコ横浜 国立大ホールで行われた「いぎなり東北産 リベンジライブ」の模様をお届けします。

23年12月29日に同所で行われた「2023年の大一番~いぎなり伝説への幕開け~」公演が満員とならず…。その“リベンジ”と位置付けた今回の公演。いぎなり東北産は見事にリベンジを果たし、会場は超満員。約2時間半にわたり計22曲(メドレー含む)を披露。皆産(ファンの総称)を熱狂の渦に巻き込んだ。そして、とびきりのご褒美が待っていた。25年7月9日に念願の日本武道館公演開催がサプライズで発表され、メンバーはうれし涙を流した。

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サプライズが待っていた。ステージ終盤、お祭りソング「ワンダフル東北」で皆産を熱狂に巻き込み、9人がライブの感想を話した直後だった。

リーダー橘花怜が、ステージ上のスクリーンに注目するよう促す。そして、日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブ(25年4月26日)開催の告知が流れたが、メンバーはそれは事前に把握済み。発表はここで終わると思われたが、映像がまだ続く。「え、まだあるの?」「BGM? それとも何か始まるの?」と困惑する9人。スクリーンには「みなさん、ここからはメンバーも知らない情報を発表します」という文字とともに、いぎなり東北産チーフマネジャー、キャプテンEOの声が響く。「怖い、怖い!」と動揺し、ステージ上に固まるメンバー。「10周年を前に、このTOHOKU9であのステージに立っている姿が見たい!」というメッセージが流れた次の瞬間、「いぎなり東北産 日本武道館ワンマンライブ 2025年7月9日開催決定!」の文字が映し出された。パシフィコ横浜を揺らす5000人の大歓声。その視線の先には9人の涙を拭う姿が…。「ありがとう…」「信じられない…」「本当かな?」。メンバーが、ずっと目標に掲げていた場所に、ついにたどり着いた瞬間だった。

「…で、何日だっけ?」と伊達花彩がつぶやくと観客から「7月9日」と声が飛び、少し冷静になった葉月結菜が「…平日? えっ、水曜日?」と叫んだ。悲鳴を上げて倒れ込む9人。初めての日本武道館公演が、皆産が来やすい土日祝日ではなく、まさかの平日開催という衝撃の事実に「みんなの涙も引っ込んじゃった」と、北美梨寧は苦笑い。メンバーは「みんな、有給取れる? 有給使える? 主婦も休める?」と慌てて観客に問いかけた。

「あらためまして、いぎなり東北産は2025年7月9日に日本武道館に立ちます! 野音も、日本武道館も、その先も、皆産とずっと歩んでいけるように頑張ります」と橘が宣言。「天下一品~みちのく革命~2020ver.」で最後の1曲を締めくくった。

正反対の光景だった。ちょうど1年前の23年12月29日、いぎなり東北産は同じパシフィコ横浜で「いぎなり東北産 2023年大一番ライブ~いぎなり伝説への幕開け~」に臨んだがチケットは完売とはならず…。橘は「本来であれば、今日この会場を満員にして、来年は日本武道館と考えていました。ですが、満員にすることはできませんでした。『満員のパシフィコ横浜に立てたよ。こんなに大きくなれたよ』と皆産に胸を張って言いたかったので、それができなくてすごく悔しい」と述べ、涙を流した。

迎えた24年。いぎなり東北産は24年を「絶対に勝たないといけない」勝負の年と位置づけ、関東近郊で毎月、フリーライブを実施するなど、ファン拡大のため精力的な活動を続けた。そうした努力が実り、チケットは一般発売開始からわずか30分足らずで完売。皆産で埋め尽くされたステージに立った9人の顔には充実感と達成感がみなぎっていた。

25年はさらなる勝負の年となる。4月26日の日比谷野音公演を弾みに7月9日、念願の日本武道館公演に臨む。目指すはこの日と同じ満員の景色だ。橘は最後のあいさつで「来年はいぎなり東北産は10周年を迎えます。目標だった日本武道館にも立てるということで、これからも皆産と一緒に夢の続きを描いていけるように頑張っていきたいと思います」と決意表明。日本武道館でメンバーがどんな成長した姿を見せてくれるか、今から期待だ。

◆いぎなり東北産 メンバー全員が東北出身の女性アイドルグループ。東北を盛り上げるべく東北を拠点に活動。歌唱力、パフォーマンス力には定評がある。4月26日、日比谷野外大音楽堂、7月9日、念願の日本武道館公演の開催が決定! 8月、グループ結成10周年を迎える。

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