昨年7月の都知事選で次点となった前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(42)が15日、都内で会見を行った。7月22日の任期満了に伴う今夏の都議選に向けて、地域政党を立ち上げると発表した。名前は「再生の道」とした。
「東京を動かす 地域政党始動」のキャッチコピーが記されたスライドを展開。「この言葉に込めた意味をお話します。随分前からこの国日本がマズイと。なんとかしないといけないというのを思ってました。これにあてた英語は『リバース』」と語った。スペルは「The Path to Rebirth」だった。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」からインスパイアを受けたと明かした。「坂の上の雲を目指していこうと。でも今は違います」と日本の人口減をうれいた。
石丸氏は昨年11月の生配信で「東京都議会選挙に向けて地域政党をつくろうと思います」と宣言していた。
石丸氏は広島・安芸高田市生まれ。京大卒業後、メガバンク勤務を経て、2020年の市長選で初当選。20年8月、買収事件で公選法違反に問われ実刑判決を受けた河井克行元法相から現金を受け取ったことを認めた前市長の辞職に伴う市長選だった。昨年7月の都知事選では、現職の小池百合子氏に次ぐ約165万票を集め、次点だった。