演歌歌手坂本冬美(57)が15日、東京・港区のビルボード東京で公演「スペシャルナイト~想いびと~」を行った。
同所でのステージは17年10月以来、約7年3カ月ぶり2回目。前回はシャンソンに初挑戦し、ちあきなおみのカバー曲メドレーを披露して大好評だった。
シックな純白のロングドレスで登場すると、兄弟デュオ、ビリー・バンバンのカバー曲「また君に恋してる」で幕を開けた。「緊張しております。前回のここでのライブで覚えていることはお客さまが近いということ」と笑わせて「お酒を飲みながらほろ酔い気分で聞いてほしい」と呼びかけた。「皆さんにとって今年1年が良い年でありますように。そしてライブが成功しますように」と言いながら焼酎の水割りで乾杯してのどを潤した。
その後は昨年6月に発売したカバーアルバム「想いびと」の収録曲を続けた。「愛する人への想いを届けたい」をコンセプトにした楽曲を集めただけに「ひまわりの約束」(秦基博)、「恋の予感」(安全地帯)、「千の風になって」(秋川雅史)など聞き応えのあるバラード調の名曲がズラリ。「千の-」の歌唱前には「私もここ数年、母や弟との別れがありました。でも、ふとした時に母や弟を感じる時があるんです。皆さんも大切な人を想いながら聞いてほしい」。
サザンオールスターズの「Oh!クラウディア」の歌唱前には「初恋の山本君との思い出の曲」だとして、ファンになじみ深い青春時代の甘酸っぱい“鉄板ネタ”で盛り上げた。
最後はオリジナルの代表曲「夜桜お七」と新曲「ほろ酔い満月」で締めくくった「お楽しみいただきましたか?」。
昨年の大みそかに36回目の紅白出場をはたした実力者。アットホームな雰囲気の中、2公演で約600人を歌とアルコールで酔わせ、新年の本格的なスタートを切った。