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「べらぼう」裸死体演じた愛希れいか「朝顔を演じるの難しかった。蔦重にとって凄く大事な人物」

日刊スポーツ 2025年1月16日 16時6分

元宝塚歌劇団月組トップ娘役の俳優、愛希(まなき)れいかが16日、大阪市内でミュージカル「イリュージョニスト」(4月8~20日、梅田芸術劇場)の取材会に出席した。

「イリュージョニスト」は19世紀末のウィーンを舞台に、オーストリア皇太子と公爵令嬢、イリュージョニスト(奇術師)であるアイゼンハイムの三角関係を描いたサスペンス。海宝直人が主人公アイゼンハイム演じる。公爵令嬢ソフィ役の愛希は自身の共通点について「こうしたいという意思が強いのは似ている」と話し、「いまの時代に上演するからより意味があると思う。真実を見抜く力が難しい現代に合っている作品」と説明した。

5日にスタートしたNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の初回に情念河岸の女郎・朝顔として出演。主演の幼少期の蔦屋重三郎(横浜流星)の恩人で、「朝顔姉さん」と呼ばれて慕われていたが、病気で亡くなった後、投げ込み寺に、衣類を剥ぎ取られ地面に裸で転がされる役だった。うつぶせになった裸の4つの遺体のシーンは衝撃的で、SNS上で話題になった。

朝顔の最期を演じた愛希は「出番として少しずつだったので、朝顔を演じるのは難しかった。蔦重にとって、ものすごく大事な人物なので、どう演じるかは話し合いをした」と振り返った。

役作りについて「女郎というイメージが私の中では朝顔と違った。吉原という場所を漢字1文字で表すなら、いろんな漢字が思い浮かぶが、その中でも“欲”という漢字が思い浮かんだ」とイメージを膨らませたが、「彼女(朝顔)には欲があった時期もあったかもしれないが、私が演じている時期には、たぶんない」と悩んだという。

「女郎も欲がなければ生きていけないし、朝顔のように人に譲ってばかりではいけないと思う。でも、自分の定めを受け入れるのは、並大抵の人生ではない。その器の大きさを言葉だけではなく、醸し出すオーラで表現しないと、セリフだけでは時間が足りないと思った」。

放送後の反響について「たくさんの方にみていただいて、すごく温かいコメントをいただき、うれしかった」と喜んだ。

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