国民民主党の榛葉賀津也幹事長は16日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、昨年7月の東京都知事選に立候補したAIエンジニアの安野貴博氏(34)がこの日発表した新たなAIプロジェクトへの参加を検討する考えを明かした。
16日に会見した安野氏は、今夏の東京都議選、参院選を見すえたAIプロジェクト「デジタル民主主義2030」を発表。都知事選でも訴えた「ブロードリスニング」のさらなる進展や、「民意による政策反映」「政治資金の透明化のダッシュボード開発」という2つの新規プロジェクトを立ち上げると述べた。「政治的立場や国や地方、政党や自治体の枠を超え、だれもが無料でオープンソースのシステムを活用し実証実験を開始できる取り組み」「特定の政治家や政党を支援するのではなく、中立的立場から技術や知見を提供する」と述べ、実証実験に協力する自治体や政党を今後募集するとした。
榛葉氏は、安野氏の会見終了直後の時間にXを更新。「安野貴博さんの『AIプロジェクト デジタル民主主義2030』立ち上げ会見、聞きました。アナログな私には難しい言葉もありましたが、伊藤孝恵さんが噛み砕いて教えてくれました!」と投稿。「目の前の人だけを見ない政治が今、必要です。我々は全国を行脚して街頭の声を。電話やメール、SNSやYouTubeライブで生の声を。ブロードリスニングで声なき声を。がむしゃらに拾いながら政策を創りたいので、安野さんのプロジェクトに参加出来るよう、至急検討します。ワクワクしてきたー!(ケビン談)」と、つづった。
玉木雄一郎代表(役職停止中)も榛葉氏の投稿を引用する形で「国民みんなの知恵と力を集めて政策や法律を作りあげるシステムができれば、民主主義が再起動します。一部の大きな声だけではなく、可視化されにくかった声を見える化するプロジェクトにもなると思います」と投稿。「国民民主党らしい取り組みになると思うので、やりましょう」と、榛葉氏の提案に賛同する考えを示した。