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岸博幸氏「久々に頭にきた」「あり得ない」米CEOの「暴言」に怒り心頭&不快感で反論

日刊スポーツ 2025年1月19日 13時17分

元経産官僚で慶大大学院教授の岸幸博氏は、19日に放送されたテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演し、日本製鉄のUSスチール買収計画に禁止命令が出されたことをめぐり、米鉄鋼大手クリーブランド・クリフスの幹部が会見で、日本を罵倒するような発言をしたことについて、強い不快感を示した。

同社のローレンコ・ゴンカルベス最高経営責任者(CEO)は13日(現地時間)、日本製鉄によるUSスチール買収計画をバイデン米大統領が阻止したことを「歓迎する」と話した。その上で、日鉄による買収計画について「中国は悪だ。しかし日本はもっと悪い。中国にダンピングや過剰生産の方法を教えた」「身の程知らずが! 1945年から何も学んでいない。我々の実力を学んでいない。日本は自分が何者か理解していないことを自覚すべきだ」などと暴言をまじえ「米国の国家安全保障を守れるのはクリフスだけだ」と、USスチールの買収に意欲を示した。

ゴンカルベスCEOの発言のVTR後、岸氏は「正直言って、この発言は私久々に頭にきました。論外です。もっと日本政府が怒るべきです」「『日本全体が悪』だと言っているのはあり得ません」と、怒りをにじませながらコメントした。「普通、アメリカの企業の経営者は公の場ではもうちょっと、ちゃんと上品な表現をする。それを『1945年から学んでいない』とか、これだけひどいことを公の場で言うCEOは、あり得ないと思う」と批判した。

一連の発言をめぐり、見解を問われた林芳正官房長官は「個別の企業の経営に関する事柄」として、「コメントは差し控える」と述べている。岸氏に続いてコメントしたタレント大竹まことは「林さんは『コメントしない』と言っていたけど、控えちゃだめだと思う。日本製鉄の取引をじゃまするのはおかしいと、日本政府は言わないといけない。日本政府が見放しているようにしか、オレには見えない」と憤った。

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