将棋の第18回朝日杯オープン戦の本戦トーナメント(T)準々決勝、藤井聡太7冠(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=22)対服部慎一郎六段(25)戦が19日、名古屋市「ポートメッセ名古屋」で始まった。藤井は2年ぶり5回目の優勝を目指す。
振り駒の結果、服部が先手に決まった。午後2時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。両者は公式戦初対局となった。
藤井は午前の同1回戦で阿久津八段の逆転勝ちし、ベスト8に駒を進めた。服部は丸山九段を破り、初のベスト8に進出を決めた。服部の本年度の対戦成績は32勝4敗、勝率は8割8分9厘。中原誠16世名人(77=引退)が67年度に記録した47勝8敗、8割5分4厘の年度最高勝率の大記録を58年ぶりに更新する可能性もある。
昨年、服部は冨田誠也五段と「もぐら兄弟」のコンビ名で漫才日本一を決める「M-1グランプリ」1回戦に初挑戦し、話題となった。
同棋戦は持ち時間各40分の早指し戦。棋士と女流棋士、アマチュアが参加し、1次予選、2次予選、本戦とすべてトーナメントで優勝を争う。持ち時間を使い切ると1手1分未満の早指し戦となる。本戦を戦うのはシード8人を加えた16人。優勝賞金750万円。決勝は2月11日、東京・有楽町朝日ホールで行われる。