昨年の衆院選で計3議席を獲得した日本保守党の代表を務める作家の百田尚樹氏(68)が、19日に放送されたNHK「日曜討論」(日曜午前9時)にVTR出演した。同党は衆院選公示の時点では政治団体だったが、衆院選の比例代表で得票率が2・1%となり、公職選挙法や政党助成法で「2%以上」と定める政党要件を満たした。
インタビュアーの「通常国会にどう臨むか」との問いに、百田氏は「日本を豊かに強くを理念に立ち上げた政党なので、まず日本を豊かに、国民の生活を豊かにしたい」と述べ、消費税を含めた減税や電気代値下げなどの対策を主張。他党が提出する法案について「党の理念に沿うようなら賛成、そうでなければ反対と、是々非々で臨みたい」と語った。今夏の参院選に向けては「弱小政党ではありますが、良識を持ち日本のために粉骨砕身してくれるような人を(候補に)選びたい」と語った。
この日は通常の討論方式ではなく「党首に問う」として、24日の通常国会召集を前に各党の代表に司会者が問うスタイルが取られた。自民党総裁の石破茂首相、公明党の斉藤鉄夫代表、立憲民主党の野田佳彦代表、日本維新の会の吉村洋文代表、国民民主党の古川元久代表代行、共産党の田村智子委員長、れいわ新選組の舩後靖彦副代表が出演(舩後氏は事前収録)し、参政党の神谷宗幣代表、百田氏、社民党の福島瑞穂党首は、VTR出演となった。
VTR出演だった3党の代表者の主張が放送されたのは約1分30秒。最も長かった石破首相は約25分。出演時間は国会での各党の議席数を踏まえた配分とみられるが、SNSには「何故、三党首をライブで出演させないのでしょうか?例え1分でも同列の扱いをすべき」「尺の差もひどい」など、時間配分への指摘が寄せられた。