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「劇映画 孤独のグルメ」舞台あいさつに五郎と六郎登場 誕生日の松重豊に遠藤憲一が双子役提案

日刊スポーツ 2025年1月19日 17時23分

俳優松重豊(62)と遠藤憲一(63)が19日、東京・TOHOシネマズ日比谷で「劇映画 孤独のグルメ」の舞台あいさつに登壇した。

監督・脚本・主演を務めた松重は、この日はスーツの「井之頭五郎」スタイルで登場。「今まで宣伝活動は松重豊の白髪のほうでやってきましたけど、今日は黒髪で。今日はライバルがいますんでね」と、ちらりと横を見た。

遠藤は劇中のパロディー「孤高のグルメ」の「善福寺六郎」役。公開日までサプライズとして出演が伏せられており「そんなもったいつけるような存在じゃないから、こっぱずかしかった」と笑った。

旧知の仲で、松重は六郎役は遠藤しか考えられなかったという。「名前を井の頭公園のちょっとの上の善福寺公園からとりまして。遠藤さんに断られたらあのシーンはやらないつもりだった」。遠藤はどんな役でも引き受けるつもりだったというが「まさか松ちゃんの化身みたいな役とは。おれ、食べ方下手くそなんですね。だからすごいプレッシャーになっちゃって。松ちゃんに、ラーメン食べてる場面のDVD何枚かくれないかって頼んで、何度も何度も見た」と明かした。

遠藤は、ドラマ版のSeason9で実際に松重が着ていたスーツを着用した。身長差の分、パンツの丈は少し詰めたそうだが、ともにスラリとしたスタイル。「60(歳)過ぎてさ、双子の役とかどうよ」と遠藤が提案すると、松重は「こうやって並ぶとね、油断するとすぐ肩組んでくるんですよ。そのぐらい仲が良いんです」と笑顔だった。

またこの日は、松重の62歳の誕生日。「誕生日に仕事があると憂鬱(ゆううつ)なんですよ。どこかでシークレットやられるじゃないですか。でも大体わかってるから。ありがとうございますって言うと、メイキングのカメラが目に寄ろうとする。泣かないよ、おれはと思って。そういうのが嫌なんでね」とこぼしつつ、観客席からの祝福の拍手に感謝した。

遠藤は「松ちゃんも、より良いものをまたつくってください」と松重“監督”にエール。松重は「ぜひ次はエンケンさんの監督作品に僕も同席して、肩を組みたいと思います」と応じた。

「劇映画 孤独のグルメ」は、松重演じる井之頭五郎が、かつての恋人小雪の娘・松尾千秋から「子どもの頃に飲んだスープをもう1度飲みたい」という祖父の依頼を引き受けてほしいとパリに呼ばれ、食材探しの旅に出るも行く先々で事件に遭遇する。

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