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19日に第1話が放送されたTBS系日曜劇場「御上先生」(日曜午後9時)で、影山優佳(23)が帰国生の倉吉由芽役を演じている。23年に日向坂46を卒業し、役者として活躍の幅を広げる。役との向き合い方や最近、興味津々な“あること”について語った。【鎌田良美】
■リアルを追求
25年は年女。5月に24歳になる。女生徒役では最年長だ。
「もう制服は着ないのかな? なんて思ってたんですけど、教室でも何げない瞬間に学生時代がフラッシュバックして。懐かし~って、心躍りながら撮影に臨ませていただいてます」
生まれも育ちも米国のバイリンガル役。持ち前の研究熱心さでリアルを追求した。
「何年か留学していた人とネーティブは違う。イギリス英語とアメリカ英語も違う。ボディーランゲージ、ネーティブの人がしゃべる日本語、目の使い方。1個1個見つけて、まねして落とし込む。今までの役で一番準備が大変でした」
英国在住の知人が日本語を話すのを録音したり、米国人の友人に英語のセリフの発音を聞いたり。実践して確認…を繰り返した。撮影でも「日本語を話す前に英語をしゃべって、口を英語の形にしてから本番にいったりしてますね」。引きで映った時の存在感、「彼女らしさ」を大事に表現している。
アイドルを卒業し、演技と向き合う時間が増えた。「自分ができないことをする時間がすごく楽しくて。長く活躍されてる方のお芝居を肌で感じられる。全身でお芝居を浴びる時間を増やせたのはありがたい」
仕事も趣味も全力で打ち込む。「私、本当にシングルタスクの人間なんです」と自覚するものの、時間が足りない。風呂にもタブレットを持ち込んで台本を読む。「頭の中にto doリストがたまると、ご飯食べながらYouTubeで勉強しながら左手でアンケート書く、みたいな。もう、フィーバー」。反動もある。「0か100です。ずっと天井見てるとか。しかばねのようになっている日も、あります」と笑った。
■ネット調べ物
小学生のころからネットサーフィンが好きだった。「ネットっていうようにクモの巣のように情報が広がっていて。1個分かったら新しい世界や疑問が生まれる。『はてな』を世の中に見つける習慣はあるかもしれないです」。幅広いジャンルに関心を持ち、学ぶことを楽しみとしている。
最近は「人生で初めて、占いに触れてみようと思って」。信ぴょう性を疑っていたが、調べると納得する部分があったという。「卜術(ぼくじゅつ)と命術と相術に分かれていて、それぞれ由来や根拠も違って…」とすでに詳しい。タロットカードや手相を勉強中だ。
撮影現場には28人のクラスメートがいる。占い好きな面々が、手のひらを差し出してくれる。手相を通じて教室の親睦を深めている。
「悩みを抱えている人との対話になってくると思うので。みんなの心境を聞いてから見せてもらう。コミュニケーションの勉強にもさせてもらってますね」
「余談なんですけど」と続ける。SNSで時々、爬虫(はちゅう)類の脱皮の映像を見るそうだ。「ヘビとかって、家の飼育環境だと凹凸がないから脱皮が難しいらしくて」。ざらざらした壁や石に体をこすり付ければ、自力でするりと古い皮を脱ぎ去る。
「私は今まで、求められることに答えるのがいいと思って育ってきて。最短経路だったり、当たり障りのない方を考えていたんですけど。今のうちにざらざらに触れてみる、というのはしておきたい。占いもそうですけど、触れてこなかったことにもぶつかってみる。当たって砕けろ、というのはやっていきたいなと思いますね」
当たって砕けて一皮むける。巳(み)年生まれの抱負を立てた。
◆影山優佳(かげやま・ゆうか)2001年(平13)5月8日、東京都生まれ。16年5月に「けやき坂46」加入。23年7月に日向坂46を卒業。サッカー通として知られ、4級審判員の資格も持つ。高IQグループ「JAPAN MENSA」会員。155センチ。血液型O。