総務省消防庁は、20日に予定していたフジテレビ系ドラマ「119エマージェンシーコール」(月曜午後9時)とタイアップしたポスターの配布を延期したと同日、明らかにした。
同庁は取材に対し、「フジテレビについての一連の報道があり、広報のタイミングとして適切ではないと判断した」と回答。ポスターの配布については「改めてタイミングを検討する」とし、配布開始時期については「現時点では検討中で、お答えできない」とした。
ドラマは清野菜名(30)が主演を務め、消防局の通信指令センターを舞台に1本の電話で命をつなぐ指令管制員(ディスパッチャー)たちを描く完全オリジナルストーリー。13日から放送開始し、20日は第2話の放送が予定されている。
フジテレビは1月17日、昨年12月に中居正広(52)の女性トラブルに同局社員が関与したなどと報じられて以降、初めて会見を行った。港浩一社長(72)が冒頭で「多大なご心配、ご迷惑をおかけし、説明ができていなかったことをおわびします」と謝罪し、これまでの経緯などについて説明。外部の弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げて、社員の関与の有無などを検証する方針を示した。一方で、具体的対応などに関する質問には調査を理由に、回答を控える場面が目立った。