中居正広(52)の女性トラブルにフジテレビの社員が関与したなどとする報道をめぐり、トヨタ自動車や花王など50社以上の企業が同局でのCM放映差し止めなどの措置をとることが20日、明らかになった。
フジテレビのCMを差し止め、見直しする企業が相次いでいる。少なくとも50社超で見直したか見直す予定があるという。前日19日までに第一生命保険や日本生命保険、トヨタ自動車、NTT東日本など数社が差し替えを表明していたが、週が明けたこの日、セブン&アイ・ホールディングスや日本マクドナルド、日産自動車やダイハツ工業など新たに40社以上が同様の措置を取っていることが明らかになった。
前日20日放送の「めざましテレビ」(月~金曜午前5時25分)では「公益社団法人ACジャパン」(以降AC)のCMが19本登場した。21日放送の同番組では合計76本のCMが登場(いずれも関東地区)。その内、計46本のCMがACで、60・5%を占めた。午前6時10分台のCMは8本すべてがACだった。ACのCMは枠に空きが出た場合や地震など有事の際、企業がCMを自粛した場合などに使用され、無料で提供される。
X(旧ツイッター)では「めざましテレビ」がトレンド入り。「怖いもの見たさみたいな感じでずっとめざましテレビを観ているんですが、ACどころじゃない、あれだけCMだらけだったこの番組、ほとんどCMがない。NHKみたいだ。しかし出演しているアナウンサーや芸人さん、嫌だろうな」「中居の騒動は中居ももちろん悪いけどフジテレビの方がいろいろ対応等やべーだろって思ってたからちゃんと人々の矛先がフジにも向いて良かったと思うわ 久々にめざましテレビ見たけど本当にCMがACだらけになってて身から出たさびだなって感じ」「朝めざましテレビついてたら、いくつかAC広告機構に変わってた。災害があった時もほぼこれに変わったりしたけど、あれは自粛。今回は見合わせ。でもCM同じ。意味不明だと思ってたら、AC広告機構を調べてなるほど。フジテレビにとっては別に痛くもかゆくもないんじゃない?」などと書き込まれていた。
一般的にCMの差し替えは企業の判断によるため出稿費用は返還されないが、他社の動きをにらんで対応が連鎖した。異例の事態を受けて同局は20日に「多数の広告主・広告会社にご迷惑をおかけしております。営業の詳細に関しては差し控えさせていただきます」とコメントを出している。