「世界保健機関(WHO)」が21日、インターネット上のトレンドワードになった。20日(日本時間21日)に正式に第47代米大統領に就任したドナルド・トランプ氏(78)が、ホワイトハウスのオフィスに移動してから報道陣の前で署名した大統領令の中に、WHOからの脱退を進めると表明したものがあったことを受けたもの。
米CNNによると、大統領令ではWHOが米国に対し「不当に過大な拠出を要求し続けている」と指摘しているといい、記者とのやりとりでも米国の拠出金の額について「不公平だ」と強い不満を示した。
トランプ氏は第1次政権時にも、新型コロナウイルスへの対応をめぐりWHO脱退を主張したが、この時は、2021年に就任したバイデン前大統領が方針を撤回した。
今回のWHO脱退方針は、今後再びコロナ禍など大規模なウイルスのまん延の事態が起きた時、国際的にも大きな影響を及ぼしかねない対応で、「WHO撤退」などのワードもトレンドに入った。
SNSには「さすがにドン引きや」「おいおいトランプ」「トランプのWHO脱退宣言とかびっくりしちゃうよ」「マジで!?」「日本も国連関連の拠出金のあり方や対応については検討の余地あるとは思うけど、条件闘争が好きなトランプ氏の脱退は本気か量りかねる」「酷いが過ぎるな」「次のパンデミックでは大ごとに」など、疑問視するコメントが寄せられた。
就任演説では、バイデン政権の政策からの転換を、本人がいる前で次々と表明したトランプ氏。「良いか悪いかは別として、これがリーダーシップってやつなんだろうな」「ハチャメチャな行動は困るけど、スパッと決断できるリーダーは日本にはいないよな」などのコメントもみられた。