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フジ社長会見に「がくぜん」同局出身の神奈川県知事が疑問「営業で頑張ってきた社員たちは…」

日刊スポーツ 2025年1月21日 18時58分

フジテレビ出身の神奈川県の黒岩祐治知事は21日の定例会見で、中居正広(52)をめぐる女性トラブルに関し、同局の港浩一社長が17日に開いた記者会見以降、同局へのCM出稿を見合わせる企業が相次いでいることについて、フジ側の判断に強い疑問を呈した。

自身が若手社員時代、営業で企業側にCM出向をお願いする立場だった経験があるとして、「いきなりスポンサーを切られるのは(現場の)社員にとって大変な衝撃だと思う」と指摘した。

黒岩知事はフジ在籍中、報道番組のキャスターを長く務めた。今回の問題について記者から感想を求められ「報道を見ているのがつらい。本当に残念でならない」「私はフジテレビを愛しているし、フジテレビが私を育ててくれた。ずっと愛着をもっている」としながらも、港社長の会見のあり方には強い疑問を表明。中継もなく、そもそも映像取材が認められなかったことについて「がくぜんとした。そんなことがあり得るのかなというか…」と述べ「テレビカメラを入れない、映像を撮らせないという意思決定が行われたこと自体が、信じられないですよね。なんでそんな決定が行われたのか」と、記者会見のあり方をめぐる判断を疑問視した。

一方、社長会見以降、フジテレビへのCM出向をとりやめる企業が相次いでいることについても問われ「案の定、(中居のトラブルより)そのこと(社長会見)のほうがスポンサーを大きく刺激し、今50社くらいですか?。増えているという報道もありますが、CMを辞退するということにつながっている。これは大問題です」と指摘した。

黒岩知事は「私は入社して3年間は営業にいましたから、CMを出してもらえるような企業に行って頭を下げてお願いすることをやってきた立場。営業で頑張ってきた社員たちは、いきなりスポンサーを切られるのは大変な衝撃だと思う」とも指摘。「こういうことになってしまったのはなぜか私には分からないが、とにかくピンチをチャンスにということが大事なことだ」と訴えた。

「本来ならああいう社長会見で一気にピンチをチャンスに変えるということくらいのことをやらないと、危機対応としては問題ではないか」と厳しく指摘した上で「失敗したのなら、あらためて、ピンチをチャンスに変える大きな決断をしてフジテレビが再生の道を進んで行ってくれることを心から期待したい」と述べた。

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