＜記者の目＞
中居正広（52）の女性トラブルに社員が関与したなどと報じられたフジテレビをめぐり、トラブル当時に同局編成担当の専務取締役だった関西テレビ（カンテレ）の大多亮社長（66）が22日、大阪市内で新年社長会見に出席した。
一部週刊誌で、トラブルの報告が上がっていたと名指しされたことについて言及した。また今日23日には、フジ・メディア・ホールディングス（HD）の臨時取締役会が開催され、独立性が担保される第三者委員会を設ける方針。またテレビやラジオ番組の中居のレギュラー出演が全て消滅した。
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SMAP結成の1988年から35年以上にわたり常にメディアに露出してきた中居正広が、お茶の間からあっけなく消えた。
最後のテレビ出演は昨年12月30日、女性トラブルが発覚後のテレビ東京系芸能界オールスター草野球2024」、ラジオは今月4日のニッポン放送「中居正広ON＆ON AIR」。いずれも騒動発覚前に収録されたもので、当然、ファンや視聴者との別れを意識したコメントもなかった。中居のMC術は、放送界の中でも評価が高く放送関係者らは「任せておけば番組を形にしてくれる。安心して番組を預けられる数少ないタレント」と絶大な信頼を寄せられてきた。
SMAP解散後、元チーフマネジャーで現在は稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾らのマネジメントを行う「CULEN」の飯島三智氏に中居が3人と一緒に旧ジャニーズ事務所から退所しなかった理由について聞いたことがある。「あの人はテレビの人だから」と、ふに落ちる回答をしてくれたこともあった。それだけの“テレビの人”が居場所を失った。
考えられる今後の道筋は、引退か数年の休養を経て復帰の2つ。いずれにしても、会見などは話せることが限られ、難しいだろう。長年のファンへのあいさつも、しっかりできていない中、次に中居がどんな声明を発表するのか注目だ。【芸能担当次長・上岡豊】