将棋の西山朋佳女流3冠(白玲・女王・女流王将=29)が23日、X(旧ツイッター)を更新。将棋史上初の「女性棋士」誕生を逃し、現在の心境をつづった。
西山女流3冠は22日、大阪府高槻市の関西将棋会館でプロ棋士編入試験5番勝負の第5局に臨んだ。先手の柵木(ませぎ)幹太四段(26)に敗れ、対戦成績2勝3敗となり不合格となった。
「本日はご観戦誠にありがとうございました」と書き出した上で「結果は無念ですが、沢山の方に応援いただけて幸せでした」とつづった。
そして「試験官として向き合ってくださった5人の皆様に感謝申し上げます。また期間中、私の事で取材を受けて下さった皆様、ありがとうございました」と周囲に感謝した。
西山女流3冠の投稿に対し「形勢押されてはいても100手近くになっても諦めず形勢を縮めていく奮闘ぶりを観ていて、涙があふれてきました。これまでプロ棋士の対局を何百局も観てきたけれど、涙があふれてきたのは初めてでした」「西山先生。本当にお疲れ様でした。終盤の勝負術、西山将棋にしびれました。本当にかっこいいです。勇気をもらえました。いろんな気持ちがある中、対局後インタビューも、記者会見も、ここでのコメントも、しっかりと言葉で伝えてくださって素晴らしいです。これからも全力応援です」「仕事そっちのけで朝からずっと観戦しておりました。両者とも一歩も引かない白熱の対局、感動しました。少し落ち着いたら、次の機会に向けてまた挑んで欲しいです。本当におつかれさまでした」などと書き込まれていた。