元NHK解説委員のジャーナリスト柳沢秀夫氏(71)は23日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月曜~金曜午前10時25分)に出演し、中居正広(52)の女性トラブルをめぐる「守秘義務」への対応に関して、私見を述べた。
今回のトラブルに関しては、中居と被害女性側との間で示談が成立し守秘義務契約が交わされたため、トラブルに関する具体的な内容については明らかにされていない。
柳沢氏は「当事者間で守秘義務が成り立っており、この問題はこれ以上深くは入れないと、よく言われる。人権というのは何があっても最大限、守られないといけないですが、守秘義務は隠れみのじゃないはずなんです」と、述べた。「我々が日常的な取材活動をするときには、この守秘義務との戦いでもあるんです」とも口にした。
その上で「ネタ元は保護しないといけないし、絶対に分からないようにしないといけない。それによって単なる興味本位ではなくて、本当に物事の本質を明らかにするために取材活動をする」と主張。
今回のトラブルに関する取材活動を念頭に「守秘義務というなにか、印籠を示されて、それで萎縮して何もできないというのは違うと思う。そこは我々、取材する立場としてもこれからどういうふうにするか、考える必要がある」と持論を述べた。
一方、今回のトラブルを調査するためとして、フジ側が17日に発表した「第三者の弁護士を中心とした調査委員会」設置への異論が相次いでいることを踏まえ、日弁連のガイドラインに準じたより独立性の高い第三者委員会の設置が検討されていると報じられていることにも言及。
「こういう調査をする時には会社から完全に独立し、中立性を担保した組織でないと、何があったのかを包み隠さずいろいろなものを調べることはできない」と指摘。「もちろん限界はあると思いますが、いちばん守らないといけないのは独立性と客観性。最低限必要なのは、ガイドラインのある第三者委員会の役割」と訴えた。