「四季の歌」などで知られる作詞家荒木とよひさ氏(81)が手がけた「庄内しぐれ酒」が「令和6年度 藤田まさと賞」を受賞し、23日に都内で授賞式が行われた。
荒木氏はあいさつで、約半年前に自宅で転倒し、腰の骨にひびが入ったことを明かして「京都と名古屋で隠居生活をしている。老いぼれた姿を見せるのがいやだった」。だが、栄誉ある賞を受賞したことで「もうちょっと書こうかなという気に今日なった」と続けた。「あと10年書いても90歳ですから。覚えておいてください。書きたいですよ。来たくなかったけど来て良かった。ありがとう。もう少し頑張ります」と笑顔で話した。
賞は作詞家藤田まさとさんの功績をたたえ、大衆歌謡の発展と歌謡界の繁栄に寄与することを目的に創設。優れた歌詞であることを最大のポイントとして、大衆歌謡として秀でた作品を84年度から表彰してきた。