フジテレビは23日、臨時取締役会後に同社スタジオ内で、社員説明会を行った。午後5時半から始まった説明会にはフジHD嘉納修治会長、フジテレビ港社長らが出席。冒頭に嘉納会長が発言し、その後に港社長が経緯、現状、今後の考えを説明した。社員から事前に募集された質問は約200も集まった。涙ながらに訴える社員もおり、説明会は約4時間半におよび、午後10時ごろに終了した。
同局系ニュース番組「Live News イット!」(月~金曜午後3時45分)では、社員説明会の内容を報じた。宮司愛海アナ(33)は「社内向けのもので、非公開ですけど、先日の記者会見での説明が不十分だったとご指摘、ご非難を受けている上で番組として判断をして、このように共有をしたことお伝えします」と経緯を説明した。
会の冒頭で嘉納会長が参加した約500人の社員の前で「我々2人の判断とか、いろんなところが至らなかった」などと騒動を謝罪。開始1時間後には港社長の質疑応答でのコメントを宮司アナが伝えた。「なぜ会見がオープンではなかったのか」との質問に対し「港社長が『終わって失敗したと思いました』と語りました」と伝えた。
そして「定例会見の前倒しをするという立て付けでやってしまった。時間がない中での慣れている形の定例記者会見という形を選んでしまった。深く反省している」と語ったことも伝えた。港社長の返答に会場から深いため息が出たことも報告。他にも「報道の立場ではありえないことをした。深く反省している」などの発言も伝えた。責任については「責任は重く受け止めています。それで理解してください。最終的に決定したのは私なので、重く受け止めている」と語った港社長の言葉も伝えた。