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示談成立したのに引退に追い込まれ…中居正広氏めぐる疑問に岡野タケシ弁護士が解説

日刊スポーツ 2025年1月24日 12時10分

弁護士で人気ユーチューバーの岡野タケシ氏が24日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。女性トラブルを報じられている元タレント中居正広氏が芸能界引退を発表したことをめぐる一部SNS上の疑問に答えた。

岡野氏は「『示談が成立したのに、中居くんが引退に追い込まれるのはおかしい』という意見を目にするが、それは『示談』という言葉の意味を誤解している」と言及。「示談とは、当事者間の法律的・金銭的な紛争を解決するための手段に過ぎない。示談が成立したからといって、社会的な制裁や道義的な責任まで消えるわけではない。示談はあくまで、事件の法律的・金銭的な側面(当事者間の債権債務関係・賠償問題)を解決するだけだ」と説明し、「(被害者側との示談が成立しても加害者側に)法的にすべての責任がなくなるわけではない」とした。

続けて「実際、刑事事件でも、被害者との示談が成立していても、裁判所は懲役刑などの刑罰を科すことがある。会社の懲戒処分も同様だ」と例を挙げ、「示談の成立は、処分を軽減する一要素とはなりうるが、処分そのものを否定する理由にはならない」とした。

中居氏のケースについて「多額の示談金を支払って被害者との法律的・金銭的な紛争は解決したかもしれない」と推測した上で、「しかし、タレントとしての社会的信用の失墜、スポンサー企業からの信頼喪失、そして視聴者からの失望は、示談金では解決できない問題なのだ」と指摘。「『示談さえ成立すれば何でも許される』という考え方は、結局のところ『金で何でも解決できる』という発想に他ならない。そんな価値観が蔓延する社会は、決して健全とは言えないだろう」と自身の考えも示した。

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