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杉田雷麟映画「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」主演もビデオテープは「見たことがない」

日刊スポーツ 2025年1月24日 20時17分

杉田雷麟(22)が24日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われた主演映画「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」(近藤亮太監督)初日舞台あいさつで、タイトルにもなっているビデオテープを「全然、見たことがない」と明かした。同作は、1本のビデオテープに閉じ込められた、粗く不穏な映像をめぐるホラー映画。杉田は、一緒に出かけた弟が失踪した過去を持ち、行方不明となった人間を探すボランティア活動を続ける児玉敬太を演じた。

トークの中で、司会の奥浜レイラが俳優陣に「25年には“ビデオテープ見られない問題”がある」と話を向けた。中でも、塚本哲也役を演じた最年長52歳の藤井隆に対し「(ビデオテープ)世代を代表してひと言」と質問を投げかけると、藤井は「失敬だな! 使ってきましたよ」と声を大にした。その上で「でも、初めてテレビをとる(録画)できる体験をしたのが5年生。パナソニックの前の、ナショナルのビデオデッキ。3倍か、標準で、というのがあった」と、2つの録画モードがあったと振り返った。

敬太の恋人天野司を演じた平井亜門(29)が「3倍で撮る?」と問いかけると、藤井は「(3倍モードで録画して)6時間にすると画質が落ちる」と答えた。平井が「勉強になった」と返すのを聞いた杉田は「早送りで見ると思った」と、録画モードの3倍で録画した映像は、再生すると標準の3倍速だと思ったと真顔で答えた。「全然、ビデオを見たことがない。僕は(周りに)DVDが並んでいた(世代)」と答えた。

すると、近藤監督が撮影を振り返り、杉田が「ビデオを再生するシーンで、分かっていなかった」と明かした。杉田が「(ビデオテープ)の、どっちが上ですか? と」と振り返ると、平井も「(杉田より)少し上の世代ですけど、分かっていなかった」と苦笑した。

ヒューマントラストシネマ渋谷だけでなく、全国の上映館で満席が相次ぎ拡大公開が決定した。杉田は「初めてのホラーが、この作品で良かった。これで終わりたくない。監督に『-2』をお願いしました。僕らが1人でも多くに届けなければいけないし、皆さんの協力が必要。応援していただけたら、うれしい」と続編の製作、公開を熱望した。

◆「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」 児玉敬太(杉田雷麟)は昔、一緒に出かけた弟が失踪するという過去を持ち、今は行方不明となった人間を探すボランティア活動を続けていた。そしてある日、突然、母から敬太に1本の古いビデオテープが送られてくる。それは、弟の日向がいなくなる瞬間を映したビデオテープだった。霊感を持つ同居人の天野司(平井亜門)はそのテープにまがまがしい雰囲気を感じ、敬太に深入りしないよう助言するが、敬太はずっと自分についてまわる忌まわしい過去をたどるべく動き出す。そんな敬太を取材対象として追いかけていた記者の久住美琴(森田想)も帯同し、3人は日向がいなくなった山に向かう。

日本で唯一のホラージャンルに絞った、KADOKAWA主催の一般公募フィルムコンペティションとして22年末に開催された「第2回日本ホラー映画大賞」で大賞を受賞した、近藤亮太監督の短編映画を長編映画化。同監督は本作で商業映画デビューを果たした。総合プロデューサーは、Jホラーの巨匠・清水崇監督が務めた。

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