藤井聡太王将(竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖=22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する将棋の第74期王将戦7番勝負第2局が25日、京都市「伏見稲荷大社」で始まった。
シリーズ対戦成績は藤井の1勝0敗。藤井は4連覇と、谷川浩司17世名人と並ぶ歴代5位のタイトル通算27期をかけた戦いになる。4期ぶりの登場となる永瀬は王将初奪取を目指す。
午前9時、立会人の久保利明九段(49)が定刻になったことを告げると、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の藤井はいつものようにお茶を一口飲み、飛車先の歩を突いた。永瀬は角道を開けた。戦型は横歩取り。
両者の対戦成績は藤井の19勝7敗。過去、1日制5番勝負のタイトル戦を3度戦い、藤井がすべて制している。2日制のタイトル戦は今回が初めて。
伏見稲荷大社は全国各地に約3万社ある稲荷神社の「お稲荷さん」の総本宮。開幕局は藤井が逆転勝ちした。“お稲荷さん決戦”で藤井が連勝し、リードを広げるか、永瀬が巻き返し、1勝1敗のタイに持ち込むか。対局は持ち時間は各8時間の2日制。1日目は夕方に封じ手をする。2日目は26日午前9時に再開する。