元プロボクサーの漫才コンビ「トミーズ」雅（65）が25日、MBSテレビ「せやねん！」（土曜午前9時25分＝関西ローカル）に出演。プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥選手（31）に敗れたWBO世界同級11位金芸俊選手（32）が、井上選手を挑発した心理について語った。
24日に行われた試合では、金選手は第4ラウンドで、井上選手の左フックを受けた後、「来い」というようなジェスチャーで挑発。さらにパンチを受けるも再び挑発し、その後、3回目に挑発をした直後にワンツーを受けてダウンした。
お笑いの道に進む前にはプロボクサーとして活動し、日本スーパーウエルター級1位にもなった雅は、「きのうの試合で、今から1時間しゃべってもいいですか？」と興奮冷めやらぬ様子で言い及んだ。
金選手が挑発をした理由について、「もしボディを打たれて、『痛いやん』ってする（痛がる様子を見せる）やん？ （同じところを）打たれる」と話し、「（本当は）効いてるねんで？ （でも）効いてないよって顔をする。顔面もそうやねん。『痛いやん』ってしたら、また打たれる」と選手の心理を明かす。
続けて「だから、いいパンチをもらって効いた時に、これ（挑発）をする」と解説した。
チュートリアル徳井義実（49）が「でもそれは、相手もボクサーやから（心理を）分かってるじゃないですか」と問うと、雅は「ボクサーの中には『あれ？ 効いてないの？』って（思う人もいる）。効いたか効いてないかは、打たれた人しか分かれへん。打った人間は分かれへん」と答えた。
また、井上選手もサウスポーの金選手に戸惑ったと話していたことに、雅は「悔しいぐらい、井上選手はパンチをもらった」と金選手の健闘にも言及。その後も「なぜ、あの…」と、さらに試合の話を続けようとしようとしたものの、トミーズ健（65）が「まだしゃべるの！？」とさえぎって話を締めくくっていた。