STU48曽川咲葵(そがわ・さき、19)が、発売中の11枚目シングル「地平線を見ているか?」で、初のセンターを務めている。加入から約1年10カ月。今作で初選抜にしてセンターに抜てきされた期待の新星が、グループに新風を吹かせる。
選抜入りとセンター抜てきについては手紙で告げられた。「憧れで夢のポジションだったので、うれしい気持ちと同じくらい驚きもすごくて。うれしい気持ちが一番大きいですが、不安だなという感情もちょっとありました」と明かした。
それでも「生まれてからずっとポジティブ」だという前向き思考で、「今は頑張るぞ! っていう前向きな気持ち100%です!」とフレッシュに笑った。活動中にいっぱいいっぱいになることもあったが、先輩の言葉に支えられた。「石田千穂さんや中村舞さんから『さっちー(曽川)のSTU愛あふれる言葉が大好きだよ』『気負わず自分らしく、のびのびとやっていいからね』と優しい言葉をかけていただきました」と感謝した。
家族からもエールが送られ、「お母さんは『泣きそうなくらいうれしかった』と言ってくれました。おじいちゃんは『真ん中に立つことは大変だけど咲葵ちゃんらしく』と。おじいちゃんにしては長文のメッセージで、6文くらいくれました!」とにんまり。ファンはもちろん、地元の友人からも応援メッセージをもらい「いろんなうれしい言葉をいただけました」と喜んだ。
音楽が好きで、軽音楽部で活動した学生時代を経てSTU48に加入。ハスキーボイスも持ち味で「アイドルのあいさつの時とか、ちょっと(声を)高くしてます」とおちゃめに笑った。生粋のポジティブ思考で、「ステージ前でも緊張はあまりしないかも」という強心臓の持ち主だ。
センターを務める「地平線を見ているか?」は、昭和歌謡テイストの郷愁漂うメロディーが印象的。夢を追いかける主人公の挫折と葛藤を描いたノスタルジックな1曲だ。パフォーマンスについて「夢に向かって突き進むような表情から切ない表情に変わるシーンがあるので、そこの切り替えを見ていただきたいです」とアピールした。
24年はライブや舞台出演など、充実の1年だったという。「本当に人生で一番濃かったんじゃないかと思うくらい。アイドルになって良かったと、より思う年でした」と語った。今年は20歳の誕生日も控え「20歳は大人の仲間入りじゃなくて、もう“大人”だと思っています。大人らしくいきたいです」とほほ笑んだ。
同曲が今年1発目のシングルとなる。「まずは11枚目シングルを全力で盛りあげて、加速を付けて25年を突っ走っていきたいです。全力で頑張るのはもちろんですし、『新生(センター)』と言っていただけるので、グループにいい風を吹かせられる存在になれたらと思います!」と力強く宣言した。
明るくポジティブ。それでいて芯の通った、頼もしいルーキーだ。【玉利朱音】
◆曽川咲葵(そがわ・さき)2005年(平17)8月19日、山口県生まれ。愛称「さっちー」。23年4月にSTU48の3期生としてお披露目。趣味はギター、料理。157センチ。血液型A。