SixTONESが27日、初の5大ドームツアー「YOUNG OLD」の東京ドーム最終日公演を開催した。25年はグループ結成10周年、デビュー5周年となる節目の年。過去最大規模のツアーで“らしさ”全開のド派手ステージを展開し、メモリアルイヤーの開幕を盛りあげた。
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ステージを覆う白幕が落ちると、5・5万人の大歓声がドームを揺らした。最新アルバム「GOLD」から着想を得たという、黄金の“GOLD殿”(ゴールデン)から6人が登場。高地優吾(年齢非公表)は「東京ラストだぞ! 皆さんに金メダル級の笑顔になって帰ってもらいたいと思います!」と宣言した。
外周を移動する巨大な蛇型フロートや可動式の花道で多方面の客席に接近し、会場のボルテージは急上昇。田中樹(29)は「今日は最後まで、上から下まで誰ひとり残さず盛り上がっていくよ!」と呼びかけた。激しいラップやシャウト、笑顔で盛り上がるポップソングやしっとり聞かせるバラードまで、生バンドも参加し幅広い楽曲で魅了した。
グループは15年に結成し、20年1月にデビュー。今年でデビュー5周年を迎えた。昨年4大ドームツアーを初開催し、今年はさらに規模を拡大。今回のツアーは同所で24日に初日を迎え、この日までの4公演で約22万人を沸かせた。4月14日のバンテリンドームナゴヤ公演まで、福岡、大阪、北海道を含む5大ドームで全13公演を行い、計61・5万人を動員予定だ。
クールでオーラたっぷりのパフォーマンスから一転、長年の絆を感じさせるくだけたトークや笑いどころ満載のMCも魅力。水分補給として、松村北斗(29)が急須のお茶を持って登場すると、田中は「50分歌ったあとに熱いお茶飲むの!?」と仰天。ジェシー(28)も「世界初だよ!」と言いつつ、6人で仲良く正座し、湯気の立つお茶をすすった。
ステージ終盤の出会いの感謝や喜びを歌った「音色」では観客もともに大合唱した。約2時間半でアンコール含め全31曲を披露。最後は手を振り花道を歩きながら、口々に感謝を伝えた。恒例のじゃんけんで、今年のリーダーに選ばれた森本慎太郎(27)は「一緒に高みを目指そうぜ! こっから5大ドームツアー駆け抜けていきます!」。ファンとともにさらなる飛躍を誓った。【玉利朱音】