中村萬壽(69)中村獅童(52)中村時蔵(37)中村萬太郎(35)がこのほど都内で、「四国こんぴら歌舞伎大芝居」(4月4~20日、香川・旧金毘羅大芝居)の制作会見に出席した。
四国こんぴら歌舞伎に萬壽、時蔵は10年ぶりに、獅童、萬太郎は初出演する。
萬壽は第1部「魚屋宗五郎」、第2部「蜘蛛の拍子舞」に出演する。「蜘蛛-」については、尊敬する6代目中村歌右衛門さんが復活上演した演目とし「いろいろ資料を集め、隈取なども考え、この劇場の力を借りながら一所懸命つとめたい」と話した。
獅童は「-宗五郎」に加え、長男陽喜、次男夏幹と第2部「らくだ」で共演する。「子供も2人出演いたします。少しでも町の方に喜んでいただけたらうれしい」と話した。
また、獅童は萬屋一門が集まってできる公演について「本当に胸がいっぱいの思い。萬壽のおにいさんが『(こんぴらに)俺も行くよ』と言ってくださった時、とってもうれしかったです。やはりどこか父親のようといいますか、萬屋のでございますから」と言葉を詰まらせ「年のせいか、目頭がちょっと熱くなってきてしまいまして」と語った。