「ゆうきゅう戦 コシノジュンコ クリスタルCUP~プロペア碁13路盤トーナメント~」が28日、都内で行われた。囲碁の藤澤一就八段一門後援会の発足1周年を記念したもの。また、ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏が2年前から囲碁を始めたことから、開催の運びとなった。
トーナメントの終了後には、囲碁をイメージしたミニファッションショーも行われた。日本棋院の武宮陽光理事長によると、「囲碁とファッションショーのコラボは過去に例がないのではないか」という。
コシノジュンコ氏の創作コンセプトは「対極」。西洋と東洋とか、上と下、右と左、明暗など必ず2つある事象が囲碁にもあるとして、白と黒、丸と四角といった幾何学的な図案からデザインした。しかも全て図案が違うという。「囲碁を通じた無限の可能性が、過去にない発見と実験になります。仕事も遊びからくるもの。楽しいことは仕事にもなります」と世界に誇るデザイナーは話し、大きな拍手を送られていた。
ショーの後、藤澤八段は「囲碁とさまざまなものがコラボして、囲碁を知らない人にも興味を持ってもらいたい」と語っていた。