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浜田敬子氏「文春報道の意義はある」も「間違いは速やかに訂正すべきだった」中居氏めぐる記事で

日刊スポーツ 2025年1月29日 10時29分

元AERA編集長でジャーナリスト浜田敬子氏は29日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、昨年12月来、中居正広氏(52)の女性トラブルについて報じている「週刊文春」が、一部報道内容を訂正し謝罪したことについて言及した。

週刊文春は28日、公式サイトにコメントを発表。「昨年12月26日発売号では、事件当日の会食について『X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた』としていました。しかし、その後の取材により『X子さんは中居氏に誘われた』『A氏がセッティングしている会の”延長”と認識していた』ということが判明したため、1月8日発売号以降は、その後の取材成果を踏まえた内容を報じています」とした上で「12月26日発売号に掲載された記事は現在でも「週刊文春電子版」で読むことができますが、お詫びした上で、修正を追記しています」と記載した。

浜田氏は「もともと昨年末に、女性セブンや週刊文春の報道でこの件が明らかになった。報道がなければもしかしたら今でも、中居氏は番組に出ていたかも知れないということにおいては、(文春の)報道の意義はあったと思う」とした上で「一部間違いがあったのであれば、速やかに訂正すべきだったと思います」と指摘。訂正が、橋下徹氏の寄稿での指摘がきっかけだったと同誌編集長が取材に答えていることに触れた。

「第2弾の記事は少し内容が変わっている、第2弾の記事を出す前に、第1弾では裏取りが甘くて、事実が違った部分があると。しかもこの事実は非常に今回の件においては重大な部分。社員であるA氏が関わっているか、誘ったかは、1つ重要な部分。もしここが間違いだったとすれば、第2弾の記事の時にしれっと違う事実を出すのではなく、第1弾のここが間違っていたということを、その時点で出すべきではなかったのか」とも述べた。

浜田氏は「私も週刊誌やネットメディアの編集長をやっていて、何度も(訂正を)出しています。間違っていると思ったら速やかに出し、なぜ間違ったのかも理由をきちんとわかる範囲でその場で出すということを徹底するようにしている。そうでなければメディアの信頼というのが崩壊してしまうということでやるようにしていました」と振り返った。

その上で「ただ、だからといって、(文春が報じた)事実が全部なかったことにはなりません」と強調した。今回の対応で、文春を批判するような論調がSNS上で出ていることを念頭に「ネットの世論もものすごく揺れているわけですが、まずは第三者委員会の調査を待って、ということも大事。冷静な議論も必要だと思います」と語った。

一方で、フジテレビの責任にも言及。「A氏の関与、背景ですね。被害にあった女性がなぜ(中居氏の自宅に)行ったのかという部分で、前段でいろいろな事情があったのか。調査で明らかになると思いますが、フジテレビは、トラブル、しかも重大な人権侵害があったにもかかわらず(中居氏を)起用し続けた。ここは変わらずに重いと思います」と指摘した。

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