非常戒厳をめぐる混乱を起こしたとして内乱首謀罪で起訴された韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が、旧正月の29日に向け、国民に獄中メッセージを送った。
韓国メディア、TV朝鮮が28日に伝えたもので、拘置所を訪れた弁護団を通じて「私の身の苦痛よりも国の将来が心配だ」と話したことや、「国民が生計を立てることにどれほど大変なのか心配だ」と伝えたことを報じた。
主に支持者に向けたメッセージとみられ「青年たちが現実に挫折しないか心配だ」とも言ったという。
またTV朝鮮は金建希（キム・ゴンヒ）夫人に対する内容も盛り込まれているとし、「官邸を離れる時(15日)しばらく手をつないできたが、その後は会うことも連絡もできない状態」と報道。「健康状態が良くない妻がとても心配になる」という心境も明らかにしたという。
同大統領が昨年12月14日に弾劾訴追案が可決されて以降の局面で発したメッセージの中で、夫人に言及したのは初めてという。大統領は現在、ソウル近郊の拘置所に勾留されていることが報じられている。