韓国・釜山(プサン)で28日に起きた航空機火災の火元が、座席の手荷物棚に入れていたモバイルバッテリーなどだったのではないか、という可能性が浮上した。
韓国のニュース専門テレビ局のYTNは29日に、乗客が撮影した写真を入手。棚の隙間から火とともに煙が出ているような当時の状況が映っていた。
YTNは「エンジンなどに出火や爆発の痕跡がないようで、客が機内荷物として入れていたものから出火したものとみられる」と報じた。
また当時は、金海(キムヘ)空港が混雑していたため、機内で「滑走路の順番待ちです。離陸は、予定より20分ほど遅れます」と機内アナウンスが出た5分後の出火だった。もし予定通りの離陸だった場合は上空で出火した可能性があり、大惨事につながる可能性もあったという。
出火が離陸前だったため、乗員乗客176人が全員脱出した。