俳優大泉洋(51)が30日、都内で、主演映画「室町無頼」(入江悠監督)公開御礼舞台あいさつに出席した。
同作は、小説家垣根涼介氏の時代小説を実写映画化した戦国アクション。室町時代、日本の歴史上初めて武士階級として一揆を起こした、蓮田兵衛の知られざる戦いを描いている。
映画公開から半月ほどが経ち、すでに複数回も見ている観客も多く集まった。大泉は「プロのお客さまが来ていらっしゃる。皆さんもう何“一揆”しました?」と笑顔で呼びかけた。
大泉は蓮田役を務め、劇中では激しい立ち回りも披露。ステージには観客からの映画の感想が記されたパネルも登場し、「予想以上に大泉さんの殺陣が板についていた」とのコメントも。堤真一(60)は「予想が低かったんだろうな」とつぶやき、大泉は「やかましいわ!」と突っ込んだ。
なにわ男子長尾謙杜(22)は大泉演じる蓮田の手下となる才蔵を演じた。長尾が「映画見て長尾謙杜かっこいいやんって思った人?」と問いかけると、大きな拍手が起こった。対抗した大泉が「大泉洋の方がかっこいいと思う人?」と呼びかけるも、拍手が減り「主役ですよ!? 単純に僕のファンが少ないんだと思うんですよね、この現場。長尾くんに押されてる」とぼやいた。
大泉は先日、家族で同映画を見に行ったという。「中1の娘が最後のほう、涙拭いてました。才蔵の気持ちになったら涙が止まらなかったと…。お前も才蔵派か」と笑いを誘いつつ、「でも、中1が見ても面白いと。うれしく思いましたね。日本の時代劇はどんどん作られなくなっているので、もう少し盛り上がるといいなと映画界にいる人間として思っています」と真剣な表情で呼びかけた。