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柿澤勇人「新年早々、いいことがなくて…」怒りを役にぶつける? ギャングカップル演じる

日刊スポーツ 2025年1月31日 13時18分

俳優柿澤勇人(37)が31日、都内でミュージカル「ボニー&クライド」(3月10日~、東京・シアタークリエほか)の制作発表会見に、矢崎広(37)桜井玲香(30)海乃美月(31)と出席した。

“アンチ・ヒーロー”の傑作映画「Bonnie and Clyde」(邦題「俺たちに明日はない」)で描かれたギャングカップルを題材にしたミュージカル。11年12月にブロードウェーで上演後、日本では12年に初演、22年にロンドンで再演された。

柿澤は「抜け出したい、飛び出したい、世の中をひっくり返したいという爆発力のあるクライドとボニーを中心に、カンパニー一同ですてきな作品に仕上げようと努力しています。期待していてください」とあいさつした。舞台は1930年代、世界恐慌下の米国。矢崎とダブルキャストで、銀行強盗や殺人を繰り返した実在の人物、クライド・バロウを演じる。

クライドの行動の原動力を「怒りの感情なのかなと思う」と分析。「僕はその時代をリアルには知らないんですけど、生きててどうしようもないこととか、ふざけんなよみたいなことってある」と思いをはせ、自身を投影した。

「個人的には新年早々、いいことがなくて。三が日にまず自宅のトイレが詰まりました。そして仕事で韓国に行ったんですが、パスポートを落としました。韓国で日本大使館を初めて見ました。ふざけんなってことがね、2025年いっぱいありまして、そういうことをぶつけようかなと思ってます。すみません、半分冗談ですけど」と、最近の「怒り」を明かして笑いを誘った。

クライドと恋に落ちるボニー・パーカーを、桜井と海乃がダブルキャストで演じる。犯罪に手を染めた2人だが、鬱屈(うっくつ)とした時代において支持者も多かった。

柿澤は「史実ではボニーの葬儀にファンの人たちが2万人、クライドの葬儀に1万5000人くらい来た。アンチ・ヒーローに、矛盾してることだと思うんですけど、悪いことばっかやってるけど頑張れ! いけ! 死なないでほしい、悲しい、みたいな、いろんな感情を持ってもらえるように、これからけいこして頑張りたいと思います」と意気込んだ。

上演台本・演出を担当した瀬戸山美咲氏も登壇した。

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