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フジ会見対応で称賛受けた石田健氏「ある種場当たり的な回答に終始」経営陣の対応回顧し苦言も

日刊スポーツ 2025年2月1日 10時47分

ニュース解説メディア「The HEADLINE」編集長で「イシケン」こと、石田健氏は1日、日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜午前8時)に出演した。石田氏は、中居正広氏(52)の女性トラブル報道に端を発し、フジテレビが1月27日に開いた記者会見に出席しており、現場で感じた会見の問題点などをあらためて語った。

27日午後4時に始まった会見は、日をまたいで28日午前2時23分まで10時間23時間続く異例の展開に。出席した役員5人の回答に納得できない一部の記者が声を荒らげるなど、何度も紛糾する場面があった。石田氏はその際、被害女性に関する二次被害を念頭にその場で求められる質問者の心構えを指摘し、拍手を浴びる場面もあった。怒号が飛び交う会見場で不規則発言をいさめた「通販新聞」の記者とともに、SNSで高い評価を受けた経緯がある。

石田氏は記者会見の感想を問われ「オープンな、時間を区切らない会見が行われた点はポジティブな点として受け止めていい」と評しつつ「一方で、人権を軽視していたコンプライアンスの問題が繰り返されはしましたが、どこが問題でどういった点で人権の軽視があったのか、そもそもどういう企業体制が望ましいのかみたいなことを踏まえた上で(出席者が)出てきたというよりは、謝罪する、批判に対して答えるという、ある種、場当たり的な回答に終始しているのではないかと思う面もあり、これは今後問われていく論点になると思う」と指摘した。

どこに問題点があったか問われると「コンプライアンス室への共有という、制度的な対応がなされていなかったことが、明確に問題だったと思う。あとは、女性の心身を盾にしているのではないか、というところはあった」と指摘。「たとえば女性の心身に関して、本当はこういうものは答えられるでしょうとか、刺激になるなら、中居氏の番組が継続されている方が(女性への)刺激になるというようなことを外部から言ってしまうが、メンタルの状態が悪い時は何がスタンダードか分からない。外部が『これが普通だから』『これはおかしい』という風に言うことは、そのこと事態も当人には負担になる可能性があり、女性の心身を気にして何もアクションを取らなかったということに関して、妥当性がある面があるかも知れない」と、フジ側の対応に一定の理解を示した。

その上で「女性に関していちばん最初に、これは秘匿したい事案ですと言って、その1点だけであの会見まで臨んでいるだろうということが経営陣の発言からは読み取れる」とも指摘。「そこまで女性の心身を気にするのであれば、あなたはどういうふうに対処したいのか、会見の場で我々はどういうふうに語ることを望んでいますかという丁寧なコミュニケーションが(事前に女性との間で)あってもしかるべきだった」とも訴えた。

「そういう女性の存在がないまま、あの会見が進んでいったことも大きな問題だったと思う」と加えた。

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