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高2雑賀天成さん8216人の頂点 俳優オーディション「おもしろい俳優に」三点倒立でアピール

日刊スポーツ 2025年2月1日 18時57分

芸能事務所トライストーン・エンタテイメント、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)、東宝、ソニー・ミュージックエンタテインメントの4社による新たな俳優オーディション「『TREASURE HUNTING』~あなたの才能を探す冒険に出かけよう~」の最終審査が1日、大阪・USJ内特設会場で行われ、神奈川県出身の高校2年生、雑賀天成(さいが・てんせい)さん(17)が応募者8216人の頂点に輝いた。

結果発表で名前を呼ばれると、目を見開いた。「めちゃくちゃびっくりです。自分がグランプリをいただけるなんて、1ミリも思ってなかったです」。1次審査で1度落選し、敗者復活からの逆転グランプリ。感動の場面かと思われたが「スピーチ、三点倒立した方がいいですか?」と真顔で問いかけた。

笑いから始まった自己PRだった。ファイナリスト12人の中で順番は最後。特技披露で「三点倒立が無限にできます。しながら質問に答えたいと思います。何でも聞いてください!」と、いきなり逆さになった。審査員の女優森田望智(28)から「今どんな気持ちですか?」と問われると「恥ずかしいです。緊張? めちゃくちゃしてます」と言いながら、長い足を頭上で開脚。またも会場が笑い声に包まれた。

倒立から直立に戻ると「小栗旬さんにお願いがあるんですけど。会場に来ているおばあちゃんが大ファンで。握手とかしてもらいたいなって思ってます」と大胆なお願いを敢行。グランプリは小栗が社長を務めるトライストーンと専属契約を結び、東宝の制作作品とUSJのテレビCM、ドラマに出演できる。母が応募したオーディションで、家族みんなが幸せな結末となった。

同オーディションは、スポーツ界のドジャース大谷翔平のように、海外のエンタメにも応えうる俳優の発掘・育成という趣旨がある。中国人の父を持ち、自身も幼少期に中国に住んでいた経験を持つ雑賀さんは「そのころはしゃべれたんですけど、日本に帰ってきて忘れちゃって。中国語を勉強して、世界へ幅を広げられたら」と海を越える青写真を描いた。

演技審査ではマイクの音声が入らず、途中でやり直しになるというトラブルを乗り越える度胸を見せた。目標とする役者は賀来賢人。「自分はやっぱりおもしろい人間になりたい。みんなを楽しく、おもしろくさせられるような俳優になりたいと思ってます!」と高らかに宣言した。

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