将棋の藤井聡太棋王(竜王・名人・王位・王座・王将・棋聖=22)に増田康宏八段(27)が挑戦する第50期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第1局が2日、高知市「文化プラザかるぽーと」で始まった。藤井は3連覇、増田はタイトル戦初登場で初タイトル獲得を目指す。
振り駒の結果、先手は藤井に決まった。午前9時、立会人の森■二九段(78)が定刻になったことを告げると、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の藤井はいつものようにお茶を一口飲み、飛車先の歩を突いた。増田は飛車先の歩を突き返した。戦型は角換わりに決まった。
両者の過去の対戦成績は藤井の6勝1敗。藤井の5連勝中だ。増田は藤井がデビュー後、負けなしで、公式戦29連勝の新記録を達成したときの29番目の相手。高知でタイトル戦が行われるのは04年以来21年ぶり。棋王戦は1日制で持ち時間各4時間。夜までは決着する見込み。
※■は(奚の右にフルトリ)