Infoseek 楽天

安倍派めぐる参考人招致、非公開の「秘密会」開催を立民幹部が提案 自民は「できる限り協力」

日刊スポーツ 2025年2月2日 15時10分

立憲民主党で衆院予算委の野党筆頭理事を務める山井和則衆院議員は2日、NHK「日曜討論」(日曜午前9時)に出演し、自民党の派閥裏金事件を受けて予算委で議決された旧安倍派会計責任者の参考人招致について、非公開の秘密会での対応も選択肢にあるとの提案を示した。

山井氏は「野党が衆議院で多数なので、今国会の予算は必ず修正させないといけないと思っている」とした上で、「円満に審議入りをしたいということで安倍派元事務局長の参考人招致(議決)を、全会一致で円満にと2カ月前から主張してきたが、裏金問題を引き起こした当事者の自民党さんが反対されたのは非常に残念だった」と、元会計責任者の参考人招致の議決で反対した自民党の対応に苦言を呈した。

これに対し、与党筆頭理事を務める自民党の井上信治元万博相は「まずもって参考人招致が予算の審議入りの条件と言っておられたが、来年度予算そのものとはまったく関係なく、予算の審議を人質にとってこういう追及をされるのは大変遺憾だ」と反論。「対象の方は民間人で、確定判決も出ている。司法の場で言い尽くされているので、民間人の招致には慎重になるべきだ」として、あらためて元会計責任者の参考人招致に反対する考えを示した。

議決には強制力がない。

一方、今後、証人喚問を求める考えを問われた山井氏は「民間人の方ですので、証人喚問は慎重であるべき」と、否定的な考えを示した。その上で「参考人招致の段階で、たとえば(非公開の)秘密会にするとか、ご意向に最大限沿う形で、でもぜひ招致は受けていただきたい」と、非公開での実施を提案しながらも「自民党には(元会計責任者の出席を)説得する責任がある」と、くぎを刺した。

これに対し、井上氏は「自民党としても政治資金問題の解決の必要性は認めているが、今回の招致には反対する」とした上で「反対ですが、委員会の議決は重い。一義的には委員長の方から参考人招致を働きかけるということだと思うが、自民党もできる協力はしてまいりたい」と応じた。

この日は、各党の衆院予算委員会の理事や委員が出演し、討論した。

この記事の関連ニュース