宝塚歌劇団の宙組トップ芹香斗亜(せりか・とあ)が2日、兵庫・宝塚大劇場で、サヨナラ公演「宝塚歌劇百十周年紀念奉舞『宝塚110年の恋のうた』」「ジャズ・スラップスティック『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』」の千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げた。
最後の大階段は黒えんび、ファンの呼びかけにこたえ「幸せでーす」と返すなど、客席との掛け合いも満喫。サヨナラショー、セレモニーを終え、退団会見に臨んだ。
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-最後の大階段は黒えんびを選んだ
芹香 (本公演で)着る場面があるかな? と思っていたんですけど、なかったので、黒えんびに。やっぱり黒えんびが一番好きなので、はい、着させていただきました。
-「幸せでーす」の思いは自然と?
芹香 客席からリクエストがあったので、言わせていただきました。
-サヨナラショーは、珍しい客席おりからスタート
芹香 私が演出したわけではないんですけど、(楽曲の)MY HEROの公演の時も、客席おりがあったので、再現と言いますか。はい、それで。
-ショーでは表情が段々柔和に変化したようにみえたが、気持ちの変遷は
芹香 私としては、心情的には、「幸せだな」「楽しいな」という気持ちでずっと、歌っていました。
-涙が出そうになった場面は?
芹香 なかったです。ずっと幸せな気持ちでした。
-ファンへメッセージを
芹香 もう本当にここまで来られ、ファンの方々がいらして、私を本当に応援し続けてくださった方に、もう感謝してもしきれないほどです。本当にありがとうございました。
-千秋楽を迎え、あらためて今の思いを
芹香 本当に幸せです。やりきった。でもまだ東京公演があるので。なんなら、サヨナラショーでも、ここの歌い方、もうちょっとこうできたな、とか思っちゃうタイプなので、まだまだ、本当に東京公演の千秋楽まで、ごあいさつでも言いました通り、自分に期待して、まだまだ磨きをかけていきたいと思っております。
-最後の大階段から見た景色は
芹香 美しかったです。毎日パレードで見ている景色が本当に美しいので、なんですかね、本当に胸がいっぱいになりました。
-宙組のトップスターとして、どう思い歩んできたか
芹香 ただ、ひたすらに、いい舞台をお客さまにお届けしたい、ただそれだけで。
-なかなか、その舞台を届けられない時期もあったが
芹香 その時もやっぱり、舞台が始まる日のために、いい舞台を、次にお客様には、絶対に心に届く舞台をお届けしたいという思いでおりました。