歌手松山千春(69)が2日、NACK5「ON THE RADIO」に出演。埼玉県八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故について言及した。
運転手とみられる男性(74)の救助活動について「救出作業頑張ってると思うんですけど。深さは10メーターぐらいだろ。俺が思ったのはクレーン車でも何でもいいから、十何メーターのロープ、最初のころは事故に遭った運転手さんも応答していたっていうぐらいから。その時になぜ10メーター以上のロープを事故現場に垂らしてあげて。それに自分の体を縛りつけてくださいと。引き揚げますっていう措置ができなかったのか」と投げかけた。
そして「また、運転手さんがどのような状況にいらっしゃるのか、我々は伝えられてもないしな。どういう状況かは分からないんですけど、俺がパッと浮かんだのは、10メーターのロープがあればって思ったんだよな」と私見を述べた。
さらに「いろいろあるんだけどさ、やり方として。もちろん74歳になる運転手さんだから、体力面のこともあるだろうし。俺だったら、10メーターのひもで『大丈夫ですか』って言ってやりたかったんだけど」と続けた。
「日常生活、事故が起きて初めて大切さが分かった…電気、水、ガス、上下水道…けど普段から考えておかなきゃならない、そういう部分はたくさんあるんだなっていう教訓は得たな」と語った。
地元消防によると、3日現在も運転手とみられる男性の救助活動を続行も、穴の中には断続的に水が流入し、作業は難航。県は、現場の地下で破損した下水道管などから、水が穴に流れ込んでいるとみて対策を進めている。避難者数は減少したが、下水道の利用制限は続き、住民が日常生活を取り戻すには時間がかかるという。
県によると、穴の中に重機を投入するためのスロープが1日に完成。内部には倒壊した信号機や電柱、大量の土砂などが積み重なっており、重機での撤去作業を急ぐ。
陥没事故は1月28日午前に発生した。30日未明には2つの穴が1つにつながり、徐々に拡大。消防の調べでは幅約40メートル、深さ最大15メートルとなった。