元テレビ朝日社員の玉川徹氏が4日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故について、「こういうことが日常で起きていく可能性すらある」と警鐘を鳴らした。
1月28日に発生した今回の事故は、穴に転落したトラックを運転していた74歳男性の安否は不明のまま。下水道の破損が原因とみられ、水があふれている現場での救助は難航している。
陥没現場の下水道管は1983年(昭58)から使われている。下水道管の耐用年数は一般に50年。国交省によると、32年には全体の19%、42年には40%が耐用年数を超えるという。
玉川氏は「1回こういうふうに事故が起きてしまうと、これだけで大変。道路もずっと通れなくなる。大きな影響がありますね。改めて思ったんですけど、私たちの日常は普段意識しないような、目に見えないものに支えられているというのが実感できます」と話した。
さらに「上下水道だけではなく、橋、道路などあらゆるインフラが一気に老朽化していく。これから日本の人口は減っていく。今後、今の状態を維持するだけでものすごくお金がかかると前々から言われていたんですけど、全然引き当てできてない。我々が払わない限り、日常が維持できない。そうなるとお金いるんです。払わないと持たないんです。『今のままじゃだめだ、財政は』という話に僕はなるんだと思います」と見越していた。