韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の内乱疑惑を調査する国会の国政調査特別委員会に4日、「ビダン(絹)お嬢」と呼ばれる巫俗(ふぞく)人、イ・ソンジン氏が証人として出席した。韓国各メディアが報じた。
巫俗人は韓国の職業宗教家で、特に女性シャーマンを指すことが多い。非常戒厳を企画した1人のノ・サンウォン元情報司令官と交わした会話の内容などを明かすため。整った顔立ちのイ氏は30代後半と報じられ、グレーのジャケットにパールとみられるイヤリングを付けて登場した。
野党議員から「ノ元情報司令官がどんなことを聞かれたか?」と質問された「ビダンお嬢」は「複数人の名前と生年月日を持ってきて『この人は俺と最後までいってくれる人か?』『この人の運勢は?』などと聞かれた。写真を見せたこともある」と答えた。さらに「彼から、大事なことが起きるとは何度も聞かれたけれど、非常戒厳が起きた後、大事なことというのが、非常戒厳だなと思った」などと話した。
ノ元情報司令官は自身も占い師の顔を持つことでも知られ、非常戒厳前には何度も「ビダンお嬢」の占い店を訪れ、相談したとの疑惑が伝えられている。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領夫妻にもシャーマニズムのうわさが絶えない。大統領選前の党内選挙の討論会では、大統領は手のひらに「王」の字を書いて臨み、金建希(キム・ゴンヒ)夫人は「私はそこら辺の巫俗人より、人を見抜くことができる。手相を見てあげようか」などと話す映像が、SNSで広がったことがある。