藤井聡太王将(22)が4連覇を目指して永瀬拓矢九段(32)の挑戦を受ける、将棋の第74期ALSOK杯王将戦7番勝負第3局が5日午前9時からの2日制で東京都立川市「オーベルジュ ときと」で始まった。先手後手は事前に決まっており、今局は永瀬が先手、藤井が後手で角換わりに進行し、午前中に50手を超えるハイペースとなった。午後0時30分からは1時間の昼食休憩。永瀬は「うな丼(う巻き お吸い物 香の物)」にハーブティー、藤井は「手打ち蕎麦(そば=鉄火丼 バルサミコ寿司=すし=飯 香の物)」に煎茶を選んだ。
持ち時間は各8時間のうち、昼休までに永瀬が2時間25分も使ったのに対し、藤井は28分。1手1手に時間を使う挑戦者に比べ、王者は中盤以降の難所でしっかり時間を使って考えたいとの思惑か。
午後1時30分になって、対局は再開された。初日は午後3時に2回目のおやつが出される。午後6時の段階で手番の側が指し手を封じて終了。2日目に指し継がれる。