「夜明けのBEAT」「若者のすべて」などの楽曲で知られるロックバンド「フジファブリック」が6日、東京のNHKホールで開催したライブをもって活動を休止した。
ボーカル・ギターの山内総一郎はライブ後、X(旧ツイッター)で「フジファブリックに関わって下さった皆さま フジファブリックに出会って応援してくれた皆さま フジファブリックへの沢山の愛情を、本当にありがとうございました!! フジファブリックの音楽を、これからもよろしくお願い致します!!」と投稿し、メンバーらとの写真をアップ。「フジファブリック」もトレンド入りした。
2000年に結成された同バンドは志村正彦さん(ボーカル・ギター)山内総一郎(ボーカル・ギター)金澤ダイスケ(キーボード)加藤慎一(ベース)の4人で活動を続け、09年にフロントマンの志村さんが29歳で死去後も3人で活動を続けてきた。
「フジファブリック」は昨年7月に公式サイトで今年2月での活動休止を発表。「この度フジファブリックは、2025年2月をもちまして、活動を休止させていただく事となりました。20周年イヤーが進む中、突然このような報告をさせていただくことをどうかお許しください」と報告した。
続けて「2000年に志村正彦によって結成されたフジファブリックは2009年に大切な志村正彦を失いました。彼と共に歩んだ時間、共に育んだ思いや一緒に見た景色は、かけがえのない宝物だと思っています」と記述した。
活動休止理由については「12枚目のアルバム『PORTRAIT』を制作中の2023年、金澤ダイスケより、自分のすべてをこのアルバムに注ぎ込み、20周年イヤーを全力で駆け抜け、その後バンドを脱退したいとの申し入れがありました。メンバー、スタッフ間で何度も話し合いを行いましたが、この20年間でバンドに対してすべてを出し尽くしたという金澤の意思は固く、バンドとしての活動継続は困難という判断に至り活動休止という決断をしました」と明かした。
今後、3人のメンバーの活動については昨年7月時点で「現在のところ未定」とした。